はじめてのシーカヤック入門講座。
これでイメージトレーニングだけは万全なのだ!
シーカヤックって体力要りそうだし危なくない?そんな風に思ってませんか?いえ、そんなことはありません。自転車に誰もが乗れるように、カヤックだって誰もが気軽に楽しめるスポーツなんです。
シーカヤックを知る
図解!これがシーカヤックなのだ
シーカヤックは思った以上に大きい。シングル艇で5m前後。二人乗りは6m前後もある。
そのフォルムはすっきりと細身だが、全長が長いがゆえに安定し、同時にスピードも出る。静水などでは抵抗なく指一本で滑るように進んでゆく。
前後にはバルクヘッド(隔壁)で仕切られた荷物スペースがある。完全な水密構造になっている為、荷物が濡れる心配は無い。
後部にはラダー(舵)が付いており、コックピットから足で操作することによりカヤックを自在に操ることが出来る。大容量のハッチは多くの荷物を積め、特にキャンプツアーでその真価を存分に発揮する。
そう、シーカヤックは旅の遊び道具。何日もキャンプに出かけるも良し。また海を歩くように海上散歩を楽しむのにも適している。
" KAZE ” のツアーで使われる艇もタンデム(二人乗り)艇が中心でその安定感は抜群。乗り手がたとえ初心者であっても滅多なことで転覆(沈)するものではありません。
シーカヤックで遊ぶ
[STEP1] どんな服着れば? ~ 乾きやすい長袖を着ましょう ~
まず一番下に水着。その上に化繊の長袖Tシャツを着ます。ダイビング用などの「ラッシュガード」なんて持ってると理想的。下はショートパンツでOK!寒い時期にはウェットスーツを着ます。こちらはレンタルがあります。寒い時期でも安心です。
[STEP2] 最初はタンデム艇 ~ 安定の良い二人乗り艇です ~
ツアーではシーカヤックはタンデム艇(2人乗り)を使います。とても安定していて、まず転覆することはありません。いっちょまえに舵(ラダー)も装備されていて進路変更も簡単に出来ます。
[STEP3] 初心者には難しい? ~ いいえ。全然大丈夫です! ~
最初は慣れないので疲れます。でもすぐ慣れます。普段、自転車で買い物行く時にそんなに気合入れませんよね?その程度の感覚で全然いいんです。ハシより重いものが持てる方なら誰でも参加OKです!
[STEP4] じゃ漕ぎ出してみましょう ~ 何が出来るんでしょう? ~
カヤックはどこでも上陸出来ます。道路から行けないような場所へも行くことが出来ます。そこが気に入ったらシュノーケリングをしてみましょう。釣りもいいでしょう。時間があったらキャンプをしてみましょう。晴れたら海辺では星が最高にキレイです。発想次第でいろんな遊び方が出来ます。
[STEP5] 更に漕ぎ進みます。 ~ 海を漕ぐってどんな感じ? ~
海の上はとても静か。すごく開放感があります。なんだか知らないけど気分が高揚し、鼻歌まじりで漕いでたりします。風や波、自然の胎動を感じます。ときどき魚が跳ねます。ウミガメも顔を出します。いろいろな出会いがあります。
[STEP6] 無人の浜に上陸しました。~ ちょっと散策してみよう ~
浜には様々なものが落ちています。色とりどりの貝殻・ヤクスギの流木・外国製の生活用品。砂に洗われてカドの取れたガラスのカケラ。ウミガメの甲羅・ヤクシカの角なんかも拾ったことがあります。こんなガラクタ拾いを「ビーチコーミング」なんて呼ぶらしいです。
[STEP7] さて食事の時間 ~ 野外料理は手作りだ! ~
遊びすぎてお腹が空いたら、さてゴハン。やっぱり手作りが楽しいし美味しい。みんなでアウトドアクッキングです。荷物がたくさん積めるシーカヤックなら重たいダッチオーブンを持って行くことさえ全然問題ナシです。
[STEP8] カヤックは旅する道具 ~ どんだけ荷物が積めるの? ~
シーカヤックはやっぱり旅の道具です。時間があれば泊りがけでキャンプに行きましょう。たくさんの荷物がカヤックに積めます。テントも寝袋も食料もヒトも水も酒も(時には犬も)積んでいきます。細身な船体には驚くほど積載能力が秘められています。
[STEP9] 海を歩いて渡るということ。
沖縄では海歩人(うみあっちゃー) という言葉があります。これシーカヤッカーにぴったりな表現。そう、シーカヤックはまさに 「海を自由自在に歩いて渡る」 ことが出来る究極の手道具なんです。
基本の漕ぎ方を身に付けよう! <道具の名称とフォワードストローク>
初めて乗るカヤック。最初は誰もがビギナーなんです。でも意外と簡単!漕いでるうちにすぐ慣れます。
[STEP1] ~ 乗る前にまずは装備を身に付けるのだ! ~
① スプレースカートを着けよう
これがスプレースカート。コックピットのフチにはめて、カヤックと体を一体化。水の浸入を防ぎます。
② 次はPFD(ライフジャケット)
スカートを付けたらPFD(救命胴衣)を着ます。サイドと肩のところに調整ベルトがあるのでそれを締め、体にフィットさせます。
[STEP2] ~ さあ!パドルを手に取ろう! ~
パドルいろいろ。左が一般的なもの。右はガイドが愛用する木製。
パドルは2分割になっている。ジョイントして組み立てよう。
肩幅より少し広めの所を持つ。
次は漕ぎ方いってみよう!
自分の体からみて、斜め45度前くらいの水面にパドルをしっかり刺し入れる。
そこからゆっくりと斜め後方へパドルを引いてゆく。
コツは水をキャッチする際にしっかりと水に刺し込み、水を掴むイメージと、体の捻りを意識し、全身運動で漕ぐことだ。腕・肩、グリップを握る力は極力抜こう。